STORY

STORY

これはまだ、大陸に国も聖石もなかった時代。 そこに“厄災”は在った。 感じるか、『罪獣』の胎動が。 聞こえるか、“厄災”の息づかいが。 この胎動が届かぬ塔を作ろう。 天をも貫く希望という名の塔を。 これは“厄災”との決別を志した者達の物語。 七つの罪と獣。 そして七人の始祖たる錬金術師達による 戦いの封が今解かれる。 創世の物語――胎動。

chapter01 第一章

chapter1 キャラクター
「創る、この世界を」

厄災は暴威であり、世界の脅威であった。 それは自然の一部、そして、罪と呼ばれた。 ただ奪い、ただ恐れるべき存在。 “それ”を人は当たり前と受け止めて生きてきた。 −−ただひとり、世界の理に疑問を抱いた男以外。 その男の名は、ニムル。 男は進む。与えられた世界ではなく、新たな世界を創る為に...。

chapter02 第二章

chapter2 キャラクター
「恋と、色欲の偏差」

罪をただ受け入れるのではなく、立ち向かう道を選んだニムルたち。 だが彼らの歩みを良しとしないものも存在していた。 罪獣の存在を“我が理”と呼ぶ不可思議な存在。 彼女は、偶然邂逅を果たしたエンメルの 友を想い、恋心を語る主張に対して、呆れと興味を抱く。 罪である“色欲”と“恋”は何が違うのか。 そして、彼女とエンメルの邂逅がもたらすものとは...。

chapter03 第三章

chapter3 キャラクター
「それを怠惰と呼ぶのなら」

罪に立ち向かうということ。 それは即ち、罪の“否定”であり罪の“喪失”であった。 色欲罪域<ルクスリア・ベルト>での激闘を経て 色欲の罪を“否定”したニムル一行。 それは人知れず、エンメルの身に一つの“喪失”をもたらした。 エンメルと邂逅した不可思議な存在、世界を取り巻く理… 未だ数多の謎を、人は解き明かすには至らない。 それでも足掻き、道を進む一行は、アドレイの故郷である 怠惰罪域<アケディア・ベルト>へと辿り着くが…。

chapter04 第四章

chapter4 キャラクター
「その暴食をも呑み干して」

怠惰罪域<アケディア・ベルト>にて 罪獣ベルフェゴールの撃破に成功したニムルたち。 だが代償として、イコーナはこの世を去ることとなり、 エンメルはザフィリスによって連れ去られてしまった。 ニムル一行は、エンメル奪還の為、 暴食罪域<グラ・ベルト>への帰還を目指すが…?

chapter05 第五章

chapter5 キャラクター
「嫉妬が胸を灼こうとも」

罪獣ベルゼバブを退け、安堵するニムルたち。 だが彼らが守ろうとした暴食罪域<グラ・ベルト>の 空を覆う“世界の殻”に、ひび割れという異変が発生する。 「世界に破滅が迫っている」 自身の認識の誤りを思い知る中、黒騎士ザフィリスが所属していた “円環の蛇”のエージェントにもたらされたその言葉は、 重く、ニムルの脳裏に響いていた…。

chapter06 第六章

chapter6 キャラクター
「この憤怒こそ我が正義」

罪獣レヴィアタンを撃破し、ニムルたちは 嫉妬罪域<インディヴィア・ベルト>に 束の間の平和をもたらすことに成功した。 だが強大な力を秘めたレヴィアタンの核は 憤怒罪域<イラ・ベルト>で活動する 謎多き集団“円環の蛇”に奪われてしまった。 核の奪還、そしてふたつの罪域で起きた戦の真相を確かめる為、 一行は憤怒罪域<イラ・ベルト>へと向かう――。

chapter07 第七章

chapter7 キャラクター
「強欲なるは我が心」

罪獣サタンを倒したものの、 クェンスの術式に巻き込まれたニムルたち。 強欲とも呼べる切なる願いによって 強制的に導かれた過去への旅路。 仲間たちが散り散りになる中、 ニムルが辿り着いたのは 友人イエナが何より焦がれた世界で――。

chapter08 第八章

chapter8 キャラクター
「傲慢こそが世を照らす」

強欲罪域<アヴァリティア・ベルト>にて 罪獣マンモンの核を手にしたニムル。 彼は仲間たちとの再会も果たすが、 そこには、妹のエンメルだけがいなかった。 時空の狭間ではぐれたエンメルが 辿り着いている可能性にかけ、 ニムルは傲慢罪域<スペルビア・ベルト>へと乗り込む――!

chapter09 最終章

chapter9 キャラクター
「我らが原罪はここに在り」

エンメルを傷つけられた怒りから 理をも変える力を振るうニムル。 だがそれは“円環の蛇”によって仕組まれた “創世”の始まりに過ぎなかった。 妹に笑ってほしいという ささやかな願いから始まった旅路。 その果てで、ニムルは世界の真理と邂逅する――!