『誰ガ為のアルケミスト』 プロデューサーレター
プロデューサーの今泉です。
この度2024年11月28日(木)15時をもちまして『誰ガ為のアルケミスト』をサービス終了させていただく運びとなりました。
2016年1月から約9年の長きに渡り、応援いただいた皆様に心より御礼申し上げます。
Studio FgGにとって第2弾のタイトルであるタガタメは、我武者羅に作る中でも、ゲームデザイン、音楽、ストーリーやキャラ作りなどやりたいことを詰め込んだ、当時かなり挑戦的なタイトルだったと思います。
そもそも「SRPGはスマホゲームでは難しい」と考えられていた頃に「高さ」と「時間」の概念に加えて、ジョブとスキルの組み合わせなどの幅広い戦略性故にどのように調整し運用していこうか試行錯誤しながらタガタメは生まれました。そして、物語は僕の大好きな群像劇を作ろうと7つの大罪をモチーフとして、7つの国家間の戦乱、7人の主人公たちを中心にキャラクターたちが翻弄される世界情勢の中で、それぞれの信念を持つキャラクターたちが「誰ガ為に」その「禁忌の力」を振るうのかを様々な時間軸で描いてきました。このタガタメという壮大な大河ドラマを当初考えていたエンディングまで描き切ることができて、ユーザーの皆様の応援のおかげで本当に幸せなタイトルにしていただきました。そして、映画や舞台などゲームだけに限らず様々なタガタメにも挑戦できたことは大きな財産になりました。
いつも何かを作る時に考えてきたのは、このタイトルに触れた皆様の心に大切な“思い出“として残って欲しいという願いでした。費やした時間や熱中はかけがえのない思い出として、未来の自分を隣で支えてくれると思っているからです。
僕は、物語は時代を越えて生きると信じています。
タガタメの何かの物語が長く長く皆様の心に寄り添う大切な思い出になってくれていたらこれに勝る喜びはありません。
最後に。
振り返って見ると、頭の中で思い描いた世界をいつも100%以上のものにして一緒に作り、盛り上げてくれた仲間たちと紡いできたのが僕とタガタメの物語でした。
色々な物語をタガタメで作ってきて確信したことがあります。
物語は必ず終わり、また始まるということを。
誰かの為じゃない、アナタの為の“タガタメ“になりますよう。
タガタメに関わってくださったすべての方に心より御礼を申し上げます。
誰ガ為のアルケミスト プロデューサー
今泉 潤